紡ぐ言葉はないほどに
貴方を愛してる
貴方も深い愛情をもって
私を包んでくれる
そんなふうに
心の底から感じるようになるまでに
14年もかかるなんて思わなかった
いま振り返れば
月日など
通り過ぎただけのものであり
また積み上げられたものであり
今のふたりにはまるで
なかったようなものでもあり
必然だったように思えるものでもあり
何度も
何度も
嘘をつかれ 裏切られ
貴方のナイフは
私の心臓をえぐった
何度も
何度も
気持ちのないキスと
愛のないセックスを繰り返し
私は3回死んだ
流れる血は止まらず
混濁した現実という悪夢のなかで
人間じゃなければよかった
意識なんて持つんじゃなかった
そう思った
今の貴方
昔の貴方が嘘のよう
同じ人とは思えない変容ぶり
そう感じる度
やはり過去長く愛されていなかった現実を思う
昔の話をすると
はじめのうちは
“今があるからいいじゃないか”
そのうち
“辛すぎるから言わないで”
貴方はそう言うようになった
彼は愛を知らなかった
愛することを知らなかった
疑うことしか知らなかった
人の心の表裏が分かってしまうがために
制御することを楽しんで遊んでた
人の心の表裏が分かってしまうがために
自分の殻に閉じこもって身を守ってた
彼を変えたもののはなにか
それは環境
狭かった自己の世界が広がったとき
沢山の素晴らしい人に出会う
それが醜い自分を映し出す最大の鏡
もしかしたら その時に
これまで傍にいた私のことを
やっと思い出してくれたのかもしれない
そして真実の愛はようやく芽吹く
今はただ
本物の愛を認識できるに
至ったことを幸運に思う
愛は夢物語ではなく
お互いの献身的な想いによって
地道に創造される
尊うべきもの
それが本当の二人の世界の出発地点
人生の船出に手をとりあって進みゆく
舵取りを相談しながら行くのは楽しいね
明日はどこの湊に寄ってみる?
困っている人がいるから乗せてあげよう!
船がトラブルを起こしたら一緒に直そう!
海に道がないように
どこにたどりつくのか分からないけれど
とても楽しい二人の旅路
気が付いたら目の前に三途の川
そのときも船出のときのように
手を取り合って渡りましょ
もう何も怖くないね
人生って素敵
貴方が好きよ
最期の日が過ぎても
貴方を愛してる
Ende ©ZinSinWind
2007.2.6